これまでの主な担当科目
- 佐賀大学理工学部
- 基礎解析学I、基礎解析学II、線形数学I、線形数学II、工業数学I、工業数学II、科学英語II、技術文書作成、数値解析、情報基礎演習II、卒業研究
- 佐賀大学大学院工学系研究科
- 構造化プログラミング特論、線形計算特論、数値解析特論、情報数理解析特論、知能情報システム学特別セミナーI・II
- サイバー大学
- 数値解析と統計解析、数値解析と統計解析演習、OS(UNIX)入門
- 九州大学
- 応用数学II、応用数学演習II
- 佐世保高専
- 応用数学II
教育理念
「良識をもった結果が出せる人財を育成する」
卒業・修了生は、多くは技術職に就くが、それ以外にも教職を含む公務員や総合職など様々な分野へ進む。各分野において、決して迷惑をかけるような人(人罪)になるのではなく、宝(人財)になってもらいたい。そして、この教育理念・目的を達成するために、学生、自分自身に対し、次のようなことを求めたい。
学生に求めること
- 本学科卒業生のほとんどは技術者としての道を歩む。また、それ以外の道に進んだ学生も、いずれは必ず答えのない課題にぶち当たる。そして、その際には、何らかの結果を自らの力で出すことが要求されるはずである。そのために「必ずしも解が一つでない課題に対し、いろいろな学問や技術を利用して、実現可能な解を見つけ出す力」(デザイン能力)を身に付けて欲しい。
- 一般に、成果というものは個人レベルで出せるものもあれば、チームで取り組まないとできないものもある。また、自分が出した成果は決して独りよがりのものになってはいけない。それを第3者に説明し、理解を得られなければ意味がない。さらに、社会に出ればほとんどの仕事には期限がある。以上のことを踏まえ、チームワーク力、コミュニケーション能力(特に報告・連絡・相談)、継続的に計画し実施する能力を身に付けて欲しい。
- 社会の一員であることを自覚し、他者への思いやりや挨拶、尊敬の念を忘れないようにして欲しい。
自分に求めること
- 情報・数学分野において、毎年何らかの結果を出し、それを学会・国際会議の発表や論文・書籍の出版などを通じて公表する。
- 結果を出すために、努力している姿を学生(特に4年生や修士の学生)に見せる。
- 学生には公平に接する。学生に不公平感を与えない。そのために、授業科目では評価基準を明示し、学生が自分の得点の根拠を把握できるようにする。
- 学生に何らかの結果を出させるため、学生が自分なりの答えを用意していないときは、その質問には答えない。自分なりの答えを用意している学生に対しては、それを称え、可能な限り本人が答えを導き出せるように誘導する。
- 目上の人とのコミュニケーション能力を育成するために、自分が学生から見て友達感覚の存在にならない。
- あいさつ、ルール遵守、手伝いなど、人間として当然と思われることができない学生に対しては、その場で指導する。
- 以上のことを実行するために、自分の中に教師、医者、易者、役者の精神をもつこと(四者悟入)を心がける。
教育方法
- 担当数学科目では、宿題を毎回課し、小テストと確認テストを実施
- 成績評価はテスト(小テスト・確認テスト・定期試験)のみで行う
- 講義ビデオ配信やTBLなどによる主体的な学びを促進
- 小テストと確認テストの成績が悪い学生に対しては面談を実施
- 再試験受験時には30〜60時間程度の自習を義務付け
- 研究室の学生(学部・大学院)には、毎週、ゼミで発表を義務付け
- 研究テーマは個別に設定
- 研究室独自のルーブリックに基づき人物面も評価
- 大学院生には学外での発表を奨励
- 答えを教えるのではなく、学び方を教える