Mew はシングルパートとマルチパートの両方に対し、charset を推測する機能を 持っています。
<シングルパート>
Draft モードで `C-cC-m' と入力すると、Mew は本文の charset を推測し ます。Bilingual Emacs では、7ビットの文字コードに対し US-ASCII を選び、8 ビットの文字コードに対し ISO-8859-1 を選択します。Mule では、Mule で定め られた文字コードの内部表現から charset を推測します。
<マルチパート>
テキストファイルを添付領域に添付した際には、以下のように "(guess)" と表 示されます。
----------------------------- attachments ----------------------------- Multipart/Mixed 1/ 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 2 Text/Plain(guess) textfile 3 . --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------------------------------------------
シングルパートとマルチパートで charset を推測することの違いは、データが どこに存在するかです。シングルパートはバッファに格納されていますが、マル チパートのそれぞれのファイルはディスク上に存在します。charset を推測する ためには、Mew はこれらのファイルをバッファに読み込み、そしてシングルパー トと同じ要領で文字コードを推測します。
Bilingual Emacs では、Mew はファイルをそのままの形式で読み込みます。です から、7ビットのファイルには US-ASCII が、8ビットのファイルには ISO-8859-1 が選ばれます。
Mule では、Mew はファイルをそのサイトの環境(つまり、auto conversion)に従っ てファイルを読み込みます。この環境はサイトごとによって異なります。日本語 の環境では、Mule は 2022-JP、EUC-Japan、そして、Shift_JIS を見事に推測し、 日本語用の内部表記に変換してバッファに格納します。Mew は、この内部表記か ら charset を推測します。よって、ISO-2022-JP、EUC-Japan、そして、 Shift_JIS のファイルを安全に添付できます。Mule でこの環境を決定する関数 は、set[up]-<language>-environment という名前ですから、詳しいことが知り たいならこれらの関数の説明を読んで下さい。
もし、ファイルの charset を明示的に指定したいなら、`C' を使って下さ い。典型的な使用例は、日本で ISO-8859-1 のファイルを添付することです。こ の例の場合、添付領域は以下のようになります。
----------------------------- attachments ----------------------------- Multipart/Mixed 1/ 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 2 Text/Plain(iso-8859-1) textfile 3 . --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------------------------------------------
Bilingual Emacs では `C' は利用できません。