マルチパートを読むのは別に大変なことではありません。今まで通り、 `SPC' を押していけばよいだけです。
マルチパートのメッセージは、以下のように日付の左に "M" という印が付いて います。
4 07/19 しげやさん Re: imget very fir ということで、こんなもん 5 M07/20 いとぢゅん MagicPoint 今度の発表で使用する資料 6 07/21 もとのりさん Re: imget very fir POPでサーバにメッセージの
"5" のところで、`SPC' を押すと、ヘッダを Message モードに表示すると 共に、以下のように Summary モードでマルチパートの構造を簡素に表示します。
4 07/19 しげやさん Re: imget very fir ということで、こんなもん 5 M07/20 いとぢゅん MagicPoint 今度の発表で使用する資料 B 2 Image/Gif MagicPoint のロゴ mgp.gif Q 3 Application/Postscript 資料 ohp.ps 6 07/21 もとのりさん Re: imget very fir POPでサーバにメッセージの
もし、パート 1 が Text/Plain なら、Summary モードにはパート 1 は可視化さ れず、そのかわりパート 1 がヘッダと共に Message モードに表示されます。
マルチパートの各行は
から構成されています。Content-Description: はパートに対する Subject: と 考えていいでしょう。この表示は Draft モードの添付領域とほとんど同じです。 それぞれのカラムの詳しい意味は、See section マルチパートの作成 を参照して下さい。
`SPC' や `n' でパート 1 へ進めば、そのパートがデータ型に応じて 表示されます。たとえば、Text/Plain なら Message モードで、PostScript な ら ghostview で表示されます。
`n' や `p' は、パート部分まで含んだ行を移動することに注意して 下さい。パート部分を飛ばして下のメッセージを表示するには `C-u n' と 入力して下さい。また、パート部分を飛ばして 1 つ上のメッセージを表示する には `C-u p' と入力して下さい。
Mew は、MIME を再帰的に処理します。以下は転送されたマルチパートのメッセー ジの例です。
501 M02/22 Itojun Fw: MagicPoint 萩野先生からこんな 2 Message/Rfc822 MagicPoint B 2.2 Image/Gif MagicPoint のロゴ mgp.gif Q 2.3 Application/Postscript 資料 ohp.ps
(メモ) テキスト以外のデータを、シングルパートとしてメッセージに格納する のは、書式としては間違いではありませんが、お勧めできません。マルチパート を作成し、そのパート 1 に説明のテキストを、パート 2 にテキスト以外のデー タを入れる作法をお勧めします。
テキスト以外のデータが本文に直接格納されているメッセージに対し、Mew はこ れをあたかもマルチパートのように表示します。
このように MIME の構造は複雑になりうるので、解析するのには時間がかかる場 合があります。しかし、Mew は次に読まれるメッセージを予想し、ユーザが現在 のメッセージを読んでいる間に、次のメッセージをあらかじめ解析しておくこと で高速性を実現しています。解析されたメッセージは、しばらくの間保存されま す。
メッセージの終りの部分がはっきりと分かるように、Mew はメッセージの最後に "[End of message]" という文字列を表示します。また、パートの終りでは、 "[Message is continued]" という文字列を表示します。(Emacs の機能不足によ り色は付きません。) この機能は Emacs 19.28 やそれを基にしている Mule 2.3 などでは利用できません。これらの文字列はそれぞれ、 `mew-end-of-message-string' と `mew-end-of-part-string'で指定 できます。