Mewを利用するのに必要なソフトウェアは以下のとおりです.
インストールに関しては,各アーカイブに付属の説明書を参照してください. Meadow,Mule for Win32に関しては,付属のインストーラを使ってインストールをするようにしてください.
バージョン5.004_04以降が必要です. 入手方法やコンパイルについては「2.2 Perlをインストールしたい.」を参照してください.
Emacs Lispで書かれています. MHのサポートはバージョン1.70で打ち切りになりました. 代わりにInternet Message(IM)を利用します.
Perlで書かれているスクリプト群です.
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Internet Message (IM)はPerlで書かれています. IMではPerlのバージョン5.004_04以上を必要としますので,それ以前のバージョンを利用している場合は,新しいバージョンに入れ換えてください.
Perlのソースはhttp://language.perl.com/CPAN/src/から入手できます. このリンクをたどると,自動的に近くのミラーサイトが選択されます. 自分でコンパイルしてインストールする場合には「2.2.5 自分でコンパイルする場合」を参考にしてください. オペレーティングシステムによっては,より手軽にインストールできる機構が用意されている場合があります. 以下に挙げておきますので,参考にしてください.
IMに限らず,Perlで書かれたスクリプトを走らせたときに,
warning: setlocale(LC_CTYPE, "") failed. warning: LC_ALL = "(null)", LC_CTYPE = "(null)", LANG = "japanese", warning: falling back to the "C" locale.
という警告が出る場合があります. これが出ているとIMの動作に支障を来すことがあります. 対処のしかたについては「2.2.6 localeに関する警告を抑制する」をご覧ください.
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BSD/OS 3.xの場合,デフォルトでインストールされているPerlのバージョンは5.003_02です. これでIMが動作するのかはまだ確認されていません.
BSD/OS 4.xの場合,デフォルトでインストールされているPerlのバージョンは5.004_02なので,そのままでもIMが動作するはずです(4.xはまだ出ていないので確認していません).
新しいバージョンをインストールする場合は「2.2.5 自分でコンパイルする場合」を参考にして自分でコンパイルしてください.
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FreeBSD-2.2.xにデフォルトで入っているPerl(/usr/bin/perl
)は4.0です.
これではIMが動きませんので,バージョン5.004以上のPerlをインストールしてください.
以下ではPerl 5.004_04を元に説明をしていますが,バージョンが変わっても方法は同じです.
perl
をインストールする場合
perl
を利用する場合,環境変数をLANG
をja_JP.EUC
にしているとlocaleに関する警告が出ます.
「2.2.6 localeに関する警告を抑制する」を参考に警告を抑制するようにしてください.
/usr/ports/lang/perl5
にあります.
% cd /usr/ports/lang/perl5 % su # make install
でインストールが完了します.
ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/packages-[OSのバージョン番号]/lang
からPerlのパッケージを入手します.
例えばPerlのバージョン5.004_04のパッケージであるperl-5.00404.tgz
を入手した場合,
% su # pkg_add perl-5.00404.tgz
でインストールが完了します.
jperl
をインストールする場合
日本語パッチの当たったjperl
です.
ports/packagesのjperl
は,コンパイル時にlibxpg4
をリンクするためlocaleに関する警告が出ません.
/usr/ports/japanese/perl5
にあります.
% cd /usr/ports/japanese/perl5 % su # make install
でインストールが完了します.
ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/packages-[OSのバージョン番号]/japanese
からjperlのパッケージを入手します.
例えばjperlのバージョン5.004_04のパッケージであるja-perl-5.004.04.tgz
を入手した場合,
% su # pkg_add ja-perl-5.004.04.tgz
でインストールが完了します.
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/usr/pkg/lang/perl5.tgz
,/usr/pkg/All/perl5.tgz
にあります.
% su # pkg_add /usr/pkg/lang/perl5.tgz
で完了です.
/usr/pkgsrc/lnag/perl5
にあります.
% cd /usr/pkgsrc/lang/perl5 % su # make install
で完了です.
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Mew Win32 Projectで提供されているバイナリを使う方法と,ActiveSTATEが提供しているActivePerl(http://www.activestate.com/ActivePerl)を使う方法があります. どちらを利用してもMew Win32 Projectで提供されているIMのインストーラを利用してIMをインストールすることができます.
ActivePerlにはインストーラが付属していますので,その指示に従ってインストールしてください. ここではMew Win32 Projectで提供されているバイナリのインストール方法について説明します.
Mew on Win32 Project(http://www.mew.org/Win32/index.html)のページからたどれます.
PL5404W0.ZIP
をインストールしたいディレクトリに展開します.
通常はC:\
に展開します.
するとC:\Perl
というディレクトリが作られ,その下にbin
,lib
といったディレクトリが作られます.
C:\Perl\install.exe
を実行します.
レジストリに必要な情報が書きこまれます.
C:\AUTOEXEC.BAT
の中からPATH=
で始まる行を探し,その行の最後に;C:\Perl\bin
を追加してください(パスを複数書くときは;(セミコロン)で区切ります).
PATH=...;C:\Perl\bin
コントロールパネルを開き,システムを選択して,環境と書かれたタブを押して PathにC:\Perl\bin
を追加してください.
perl -v
とコマンドを入力してきちんとPerlのバージョン情報が表示されるか確認してください.
C:\WINDOWS>perl -v This is perl, version 5.004_04 built for MSWin32 Copyright 1987-1997, Larry Wall Perl may be copied only under the terms of either the Artistic License or the GNU General Public License, which may be found in the Perl 5.0 source kit. C:\WINDOWS>
と表示されればきちんとパスが通っています.
C:\WINDOWS>perl -v コマンドまたはファイル名が違います. C:\WINDOWS>
と表示された場合はきちんとパスが通っていません. 上記手順をもう一度確認してみてください.
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/tmp
)に移動して,perl のアーカイブを展開し,そのディレクトリに移動します.
% cd /tmp % su # gzip -cd perl5.004_04.tar.gz | tar xvf - # cd perl5.004_04
Configure
を起動します.
# ./Configure
RPOPを利用するときには以下の質問にy
と答えるのを忘れないようにしてください.
Do you want to do setuid/setgid emulation? [n] y
FreeBSDでlocaleに関する警告を出さないようにするためにlibxpg4をリンクするには,以下の質問について,デフォルトで表示されているライブラリに-lxpg4
を追加したものを入力してください.
追加する際には,必ず-lxpg4
を-lc
より前に指定するようにしてください.
Any additional libraries? [-lgdbm -lm -lc -lcrypt] -lgdbm -lm -lxpg4 -lc -lcrypt
-d
オプションを付けることで,Configure
による質問に対してシステムの構成を推測して値を自動的に入力してくれるようになります.
# ./Configure -d
この場合,最後に
Press return or use a shell escape to edit config.sh:
と表示されて入力待ちになります. そこで,下で説明している編集が必要な場合,以下のように入力します.
Press return or use a shell escape to edit config.sh: !vi config.sh
RPOPを利用する場合にはsuidperl
が必要になります.config.sh
の中にd_dosuid
で始まる行がありますので,これがundef
になっている場合は以下のように書き換えてください.
d_dosuid='define'
FreeBSDでlocaleに関する警告を出さないようにするためにlibxpg4をリンクする場合には,config.sh
の中にlibs=
で始まる行がありますので,以下のように-lxpg4
を追加してください.
追加する際には,必ず-lxpg4
を-lc
より前に指定するようにしてください.
libs='-lgdbm -lm -lxpg4 -lc -lcrypt '
Now you must run a make.
と表示されますので,
# make # make test # make install
でインストールが完了します.
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環境変数PERL_BADLANG
を0
(数字のゼロ)に設定することで警告を抑制することができます.
BSD/OSの場合,/usr/share/locale/Japanese-EUC
というlocaleがありますので,
% su # cd /usr/share/locale # ln -s Japanese-EUC japanese
とすれば警告が出なくなります.
FreeBSDの場合,コンパイルをするときにlibxpg4
をリンクするようにすれば警告が出なくなります.
このとき,-lxpg4
は-lc
より先に指定するようにしてください.
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IMのリリース版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/im-current.tar.gzから,ベータ版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/beta/から入手できます. いくつかのサイトにミラーされていますので,ミラー先リストを参照してお近くのサイトから入手することをお勧めします.
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RPOPを利用する場合にはsuidperl
が必要です.
% gzip -cd im-XX.tar.gz | tar xvf -
configure
を実行します.RPOPを利用する場合には--enable-rpop
オプションを指定してください.
% cd im-XX
% ./configure
% ./configure --enable-rpop
% su # make install
/usr/local/lib/im/SiteConfig
を各サイトに合わせて設定しておきましょう.
IM-93(980608)
から一般ユーザでインストールできるようになりました.
ただし,一般ユーザでインストールの場合,root で setuid することができないため,RPOP は利用できません.
% gzip -cd im-XX.tar.gz | tar xvf -
configure
を実行します.このとき,--prefix
で自分がインストールしたいディレクトリを指定できます.
% cd im-XX % ./configure --prefix=/home/hoge
この場合,IMのコマンド(imls
など)は$(PREFIX)/bin
,IMが利用するPerlのモジュール(.pmファイル)は$(PREFIX)/lib/IM
,SiteConfig
ファイルは$(PREFIX)/lib/im
にインストールするように設定されます.
もし,これらを個別に変更したい場合は,それぞれ--bindir
,--with-perldir
,--libdir
で指定してください.
% make install
$(PREFIX)/bin
もしくは--bindir
に指定したディレクトリ)にパスを通すのを忘れないようにしましょう.
シェルの設定ファイルに以下の行を追加しておくとよいでしょう.
setenv PATH ${PATH}:/home/hoge/bin
PATH=${PATH}:/home/hoge/bin; export PATH
imsetup
を実行して,最低限の設定をします.
[]
に示されているデフォルトの値でよければReturnキーを押してください.
IMの個人用設定ファイルは$(HOME)/.im/Config
にありますので,一度目を通しておくことをお勧めします.
% imsetup Where is your home directory? [/home/hoge] Where is your Mail directory? [/home/hoge/Mail] /home/hoge/Mail does not exist. Create it? [yes] Creating /home/hoge/Mail directory. Directory /home/hoge/Mail created. Where is your News directory? [/home/hoge/News] /home/hoge/News does not exist. Create it? [yes] Creating /home/hoge/News directory. Directory /home/hoge/News created. What is your E-mail address(es)? [hoge@hoge.org] Do you want to use value of Content-Length header for delimitation for local mail? (Answer yes if your OS supports Content-Length header like Solaris 2.x, otherwise answer no.) [no] Does your system can detect write errors without fsync(2)? (You can answer yes, if your home directory is on local file system, otherwise answer no.) [no] Directory /home/hoge/.im created. Setup /home/hoge/.im/Config.
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Mew/IMのフルパッケージからのインストール(Mew on Win32 Project (sub page))を参照してください.
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Mewのリリース版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/mew-current.tar.gzから,ベータ版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/beta/から入手できます. いくつかのサイトにミラーされていますので,ミラー先リストを参照してお近くのサイトから入手することをお勧めします.
正式リリースに関しては,いくつかパッチが用意されている場合があります.
それらはftp://ftp.mew.org/pub/Mew/にmew-1.XX-1.XX-Y.patch.gz
,mew-1.XX.Y-1.XX-Z.patch.gz
という形式で置かれています.
順次当てておくことをお勧めします.
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% gzip -cd mew-1.XX.tar.gz | tar xvf -
% cd mew-1.XX % zcat ../mew-1.XX-1.XX.Y.patch.gz | patch -p1 % zcat ../mew-1.XX.Y-1.XX.Z.patch.gz | patch -p1
Makefile
を編集します.特に,以下にあげる項目をチェックしてみてください.
EMACS
Emacsを起動するときのコマンド名を指定します.
ELISPDIR
Mewの*.el
,*.elc
をインストールするディレクトリを指定してください.
ここで指定したディレクトリがEmacsのload-path
に含まれているようにしてください.
INFODIR
info をインストールするディレクトリを指定します.
BINDIR
mewdecode
,mewencode
,mewcat
(これら3つはハードリンク),uumerge
をインストールするディレクトリを指定します.
ここで指定したディレクトリ(デフォルトでは/usr/local/bin
)が環境変数PATH
に含まれているようにしてください.
make
します.
% make
Emacs Lisp をバイトコンパイルする際にいくつか警告が表示されることがありますが,特に問題はありませんので無視してください.
% su # make install # make install-info
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基本的には管理者の場合と変わりません.
例えばホームディレクトリにインストールするなら,BINDIR=$(HOME)/bin
,ELISPDIR=$(HOME)/lisp
,INFODIR=$(HOME)/info
というように指定してください.
このとき,忘れずにシェルの環境変数PATH
,Emacsのload-path
を指定してください.
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Mew/IMのフルパッケージからのインストール(Mew on Win32 Project (sub page))を参照してください.
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