[Contents]   [Back]   [Prev]   [Up]   [Next]   [Forward]  


ヘッダの拡張

ヘッダはメッセージの配送に関わる情報を格納しているため、配送プログラムが 誤動作するような文字列を入れるべきではありません。MIME では、フィールド 値に ASCII 以外の文字列を格納する場合、以下のような形式で符号化し、安全 な文字列に変えて挿入します。

=?<charset>?<encoding>?<encoded-string>?=

指定できる <charset> は CT: Text/Plain の charset と同じです。<encoding> には、`B'`Q' 符号化方式があり、前者は Base64 符号化方式、 後者は Quoted-Printable 符号化方式の亜種を意味します。

ISO-2022-JP には、`B' 符号化方式が奨励されていますが、`Q' 符号 化方式でも構いません。しかし、`Q' 符号化方式に対応しているインター フェイスはあまりないようです(もちろん Mew は対応しています)。

たとえば、Subject: に「山本和彦」と書いた場合、以下のように符号化されま す。

Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCOzNLXE9CSScbKEI=?=

上記の形式で符号化してもよいのはフィールド値であって、パラメータ値ではあ りません。パラメータ値の符号に使ってはならない理由としては、キーワードと なっている `=' が、パラメータ名とパラメータ値の区切り文字と重なって いることが挙げられます。パラメータを符号化するには、別の形式を利用します。 以下に、「日本語のファイル」というファイル名をパラメータ値に指定した例を 示します。

Content-Disposition: attachment;
 filename*=iso-2022-jp''%1B%24BF%7CK%5C8l%24N%25U%25%21%25%24%25k%1B%28B


[Contents]   [Back]   [Prev]   [Up]   [Next]   [Forward]