ヘッダでは `TAB' に対し、以下ように各フィールド用の完機能が割り当て られています。
<フィールド名の補完>
行頭の単語中で、しかも、上の行の最後が "," で終る継続行でなければ、 `TAB' で `mew-fields' に定義されているフィールド名を補完できま す。
To: kazu@mew.org R`TAB'
上記の場所で `TAB' を押すと以下のようになります。
To: kazu@mew.org Reply-To:
<アドレスの短縮名の補完と展開>
Mew では、アドレス帳という機能を使って、長く分かりにくいアドレスに短く覚 えやすい短縮名を付けられます。たとえば、以下のように設定したとします。
pooh: winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk
これは、アドレス "winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk" に "pooh" という 短縮名付けていることになります。この短縮名は、通常 "~/.im/Addrbook" とい うファイルに設定します。アドレス帳の機能の詳細については、 See section アドレス帳 を参照して下さい。
Draft モードのヘッダ内で、かつ、アドレスを書くべきフィールド上で、しかも、 1 文字以上の文字列が前にある場所で `TAB' を打つと、アドレスの短縮名 が補完されます。
例を挙げてみます。
To: piglet@beech.tree.uk, po`TAB'
このように `TAB' を押すと、(他に候補が無ければ) "pooh" まで補完され ます。
To: piglet@beech.tree.uk, pooh`TAB'
もう一度 `TAB' を押すと "winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk" に展 開されます。
To: piglet@beech.tree.uk, winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk
アドレスが補完できない場所で `TAB' を打つと、単に `TAB' が入り ます。たとえば、以下の例を考えて下さい。
To: pooh,`TAB'
この場合、単に `TAB' が挿入されます。
"@"で終る文字列は強制的に展開します。たとえば、以下のように似たような 短縮名があった場合を考えて下さい。
pooh: winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk pooh-pooh: pooh-pooh@somewhere.jp
"pooh" を "winnie-the-pooh@100acre.woodwest.uk" に強制的に展開するには、 以下のようにします。
To: pooh@`TAB'
<フォルダ名の補完>
Fcc: などのようにフォルダを補完すべきところでは、`TAB' でフォルダを 補完できます。以下例を挙げてみます。
Fcc: `TAB'
"+" が補完されます。
Fcc: +`TAB'
`TAB'をもう1度押すと候補が表示されるので、候補を見ながら適切な文字 を入力します。
Fcc: +B`TAB'
候補が一意に定まれば補完されます。
Fcc: +Backup
<設定のヒント>
アドレスの短縮名とフォルダ名をどのフィールドで補完できるようにするかは、 `mew-field-completion-switch' で定義できます。デフォルトでは以下の ように宣言されています。
(defvar mew-field-completion-switch '(("To:" . mew-complete-address) ("Cc:" . mew-complete-address) ("Dcc:" . mew-complete-address) ("Bcc:" . mew-complete-address) ("Reply-To:" . mew-complete-address) ("Fcc:" . mew-complete-folder) ("Resent-To:" . mew-complete-address) ("Resent-Cc:" . mew-complete-address) ("Config:" . mew-complete-config)))
Config: の補完に関しては See section Config を参照して下さい。