10. 相互運用性


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10.1 Lotus Notesと仲よくする方法
10.1.1 Lotus NotesのPOPサーバからメールが取得できません.
10.1.2 Lotus NotesのPOPサーバからメールを取得すると本文の前後に余分な空白行が入ってしまう.
10.1.3 MewからLotus Notesにメールを送信するとノーツクライアント以外からのメールであることがわかってしまいます.

10.1 Lotus Notesと仲よくする方法

Lotus Notesと仲よくする方法は,江口美彦@ワイシーシーさんがまとめてくださったものです. どうもありがとうございます.

10.1.1 Lotus NotesのPOPサーバからメールが取得できません.

【質問】
Lotus NotesのPOPサーバへNotesのユーザ名Foo Bar(間に空白が入っているようなユーザ名)でアクセスするとエラーが発生してメールが取得できません.

$(HOME)/.im/Configには

Imget.Src=pop/POP:Foo Bar@pop3.notes

と書いています.

【答え】
Imget.Srcの設定でアカウント名に空白が含まれると空白以降が無視されてしまうので,続くPOPサーバの指定が無効になってエラーになります.

この場合,$(HOME)/.im/Config

Imget.Src=pop
PopAccount=/POP:Foo Bar@pop3.notes

というようにPopAccountで指定するか,

Imget.Src=pop/POP:BFoo@pop3.notes

のようにアカウント名としてNotesのユーザ名に対する短縮名を指定する必要があります. 短縮名は,Lotus Notesの公開アドレス帳(Domino R5の場合ドミノディレクトリ)の自分のユーザ文書にある短縮名のフィールドのことです. また,パスワードは,ユーザ文書のHTTPパスワードあるいはインターネットパスワードのフィールドになります.

PopAccountを利用する場合は,impwagentを使うか,毎回パスワードを手で入力する必要があります. passwordファイルは空白が含まれるアカウント名を考慮していないため使えません.

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10.1.2 Lotus NotesのPOPサーバからメールを取得すると本文の前後に余分な空白行が入ってしまう.

【質問】
Lotus NotesのPOPサーバからメールを取得すると本文の前後に余分な空白行が入ってしまいます.
【答え】
Lotus Notes R4.Xの仕様のようです.

Notesでは,メールをノーツのリッチテキストとしてノーツDBに保管しており,POPでメールを読み出すときにMIME形式へ変換しています. この変換に問題があるようです. Lotus Domino R5では直っています.

Lotus Notes R4.6の場合,公開アドレス帳のユーザ文書を編集し,「インターネットメールの格納方法」を「ノーツ」から,「インターネットメール」に変更すると,外からのメールがそのまま格納されるようになります. ただし,Notesクライアントからメールを読むことは困難になります(JISテキスト形式の添付ファイルとして見える). Notesから来たメールもテキスト形式に変換されますので,リッチテキストをふんだんに使っているようなところではやらない方が無難です.

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10.1.3 MewからLotus Notesにメールを送信するとノーツクライアント以外からのメールであることがわかってしまいます.

【質問】
MewからLotus Notesにメールを送信すると,受信者がノーツクライアントの場合,ノーツ以外メールクライアントから送信されたことが簡単にわかってしまいます. メールクライアントがノーツに統一されている環境では,社内メールでも社外からのメールと思われたりしてMewを使うのがためらわれます.
【答え】
Notes/Domino R4.xの場合以下の方法である程度ごまかすことが可能です.
  1. IMのConfigにLotus Notes用のCaseを追加する.
    case notes
    ObeyMTAdomain=yes
    FromDomain=
    Smtpservers=notes-server	# NotesのSMTP MTAが動作しているサーバを指定
    
  2. メール作成時にdraftバッファのヘッダ部分でC-cC-oでConfig:ヘッダを挿入し,IMのConfigのCaseで指定した名前を指定する(上の例ではnotes). To:フィールドには宛先のインターネットメールアドレスを指定,From:フィールドには,自分のノーツのメールアドレス(例えばFoo Bar/Notes/Domain)を指定する.

    ただし,このようにして送信したメールに対して受信者がノーツクライアントから返信しようとすると,「該当する名前がありません」と言うエラーダイアログが表示され,正しい宛先を一覧から選択するように指示されます.

    Domino R5では,上記方法でメールを送信してもFromがインターネットメールアドレスで表示されるためごまかすことはできません.

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