2. Mewのインストールに関する疑問


【もくじに戻る】
2.1 Mewを利用するには何が必要ですか?
2.2 Perlをインストールしたい.
2.2.1 BSD/OSの場合
2.2.2 FreeBSDの場合
2.2.3 NetBSDの場合
2.2.4 Windows95/98/NTの場合
2.2.5 自分でコンパイルする場合
2.2.6 localeに関する警告を抑制する
2.3 Internet Message(IM)をインストールしたい.
2.3.1 入手方法
2.3.2 インストール方法
2.3.2.1 システム管理者の場合
2.3.2.2 一般ユーザの場合
2.3.2.3 Windows95/98/NTの場合
2.4 Mewをインストールしたい.
2.4.1 入手方法
2.4.2 インストール方法
2.4.2.1 システム管理者の場合
2.4.2.2 一般ユーザの場合
2.4.2.3 Windows95/98/NTの場合

2.1 Mewを利用するには何が必要ですか?

Mewを利用するのに必要なソフトウェアは以下のとおりです.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2 Perlをインストールしたい.

Internet Message (IM)はPerlで書かれています. IMではPerlのバージョン5.004_04以上を必要としますので,それ以前のバージョンを利用している場合は,新しいバージョンに入れ換えてください.

Perlのソースはhttp://language.perl.com/CPAN/src/から入手できます. このリンクをたどると,自動的に近くのミラーサイトが選択されます. 自分でコンパイルしてインストールする場合には「2.2.5 自分でコンパイルする場合」を参考にしてください. オペレーティングシステムによっては,より手軽にインストールできる機構が用意されている場合があります. 以下に挙げておきますので,参考にしてください.

IMに限らず,Perlで書かれたスクリプトを走らせたときに,

warning: setlocale(LC_CTYPE, "") failed.
warning: LC_ALL = "(null)", LC_CTYPE = "(null)", LANG = "japanese",
warning: falling back to the "C" locale.

という警告が出る場合があります. これが出ているとIMの動作に支障を来すことがあります. 対処のしかたについては「2.2.6 localeに関する警告を抑制する」をご覧ください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.1 BSD/OSの場合

BSD/OS 3.xの場合,デフォルトでインストールされているPerlのバージョンは5.003_02です. これでIMが動作するのかはまだ確認されていません.

BSD/OS 4.xの場合,デフォルトでインストールされているPerlのバージョンは5.004_02なので,そのままでもIMが動作するはずです(4.xはまだ出ていないので確認していません).

新しいバージョンをインストールする場合は「2.2.5 自分でコンパイルする場合」を参考にして自分でコンパイルしてください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.2 FreeBSDの場合

FreeBSD-2.2.xにデフォルトで入っているPerl(/usr/bin/perl)は4.0です. これではIMが動きませんので,バージョン5.004以上のPerlをインストールしてください. 以下ではPerl 5.004_04を元に説明をしていますが,バージョンが変わっても方法は同じです.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.3 NetBSDの場合

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.4 Windows95/98/NTの場合

Mew Win32 Projectで提供されているバイナリを使う方法と,ActiveSTATEが提供しているActivePerl(http://www.activestate.com/ActivePerl)を使う方法があります. どちらを利用してもMew Win32 Projectで提供されているIMのインストーラを利用してIMをインストールすることができます.

ActivePerlにはインストーラが付属していますので,その指示に従ってインストールしてください. ここではMew Win32 Projectで提供されているバイナリのインストール方法について説明します.

  1. ftp://ftp.mew.org/pub/Mew/Win32/old/PL5404W0.ZIPを入手します.

    Mew on Win32 Project(http://www.mew.org/Win32/index.html)のページからたどれます.

  2. PL5404W0.ZIPをインストールしたいディレクトリに展開します.

    通常はC:\に展開します. するとC:\Perlというディレクトリが作られ,その下にbinlibといったディレクトリが作られます.

  3. C:\Perl\install.exeを実行します.

    レジストリに必要な情報が書きこまれます.

  4. Perlが実行できるようにパスを通します.
  5. パスの設定を反映させるためにシステムを再起動してください.
  6. 再起動をしたら,MS-DOSプロンプトを起動し,perl -vとコマンドを入力してきちんとPerlのバージョン情報が表示されるか確認してください.
    C:\WINDOWS>perl -v
    
    This is perl, version 5.004_04 built for MSWin32
    
    Copyright 1987-1997, Larry Wall
    
    Perl may be copied only under the terms of either the Artistic License or the
    GNU General Public License, which may be found in the Perl 5.0 source kit.
    
    
    C:\WINDOWS>
    

    と表示されればきちんとパスが通っています.

    C:\WINDOWS>perl -v
    コマンドまたはファイル名が違います.
    
    C:\WINDOWS>
    

    と表示された場合はきちんとパスが通っていません. 上記手順をもう一度確認してみてください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.5 自分でコンパイルする場合

  1. まず,適当なディレクトリ(例えば/tmp)に移動して,perl のアーカイブを展開し,そのディレクトリに移動します.
    % cd /tmp
    % su
    # gzip -cd perl5.004_04.tar.gz | tar xvf -
    # cd perl5.004_04
    
  2. Configureを起動します.
  3. Now you must run a make.と表示されますので,
    # make
    # make test
    # make install
    

    でインストールが完了します.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.2.6 localeに関する警告を抑制する

環境変数PERL_BADLANG0(数字のゼロ)に設定することで警告を抑制することができます.

BSD/OSの場合,/usr/share/locale/Japanese-EUCというlocaleがありますので,

% su
# cd /usr/share/locale
# ln -s Japanese-EUC japanese

とすれば警告が出なくなります.

FreeBSDの場合,コンパイルをするときにlibxpg4をリンクするようにすれば警告が出なくなります. このとき,-lxpg4-lcより先に指定するようにしてください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.3 Internet Message(IM)をインストールしたい.

2.3.1 入手方法

IMのリリース版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/im-current.tar.gzから,ベータ版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/beta/から入手できます. いくつかのサイトにミラーされていますので,ミラー先リストを参照してお近くのサイトから入手することをお勧めします.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.3.2 インストール方法

2.3.2.1 システム管理者の場合

RPOPを利用する場合にはsuidperlが必要です.

  1. アーカイブを展開します.
    % gzip -cd im-XX.tar.gz | tar xvf -
    
  2. 展開されたディレクトリに移り,configureを実行します.RPOPを利用する場合には--enable-rpopオプションを指定してください.
    % cd im-XX
    
  3. インストールを実行します.
    % su
    # make install
    
  4. /usr/local/lib/im/SiteConfigを各サイトに合わせて設定しておきましょう.

2.3.2.2 一般ユーザの場合

IM-93(980608)から一般ユーザでインストールできるようになりました. ただし,一般ユーザでインストールの場合,root で setuid することができないため,RPOP は利用できません.

  1. アーカイブを展開します.
    % gzip -cd im-XX.tar.gz | tar xvf -
    
  2. 展開されたディレクトリに移り,configureを実行します.このとき,--prefixで自分がインストールしたいディレクトリを指定できます.
    % cd im-XX
    % ./configure --prefix=/home/hoge
    

    この場合,IMのコマンド(imlsなど)は$(PREFIX)/bin,IMが利用するPerlのモジュール(.pmファイル)は$(PREFIX)/lib/IMSiteConfigファイルは$(PREFIX)/lib/imにインストールするように設定されます.

    もし,これらを個別に変更したい場合は,それぞれ--bindir--with-perldir--libdirで指定してください.

  3. インストールを実行します.
    % make install
    
  4. IMのコマンドをインストールしたディレクトリ($(PREFIX)/binもしくは--bindirに指定したディレクトリ)にパスを通すのを忘れないようにしましょう. シェルの設定ファイルに以下の行を追加しておくとよいでしょう.
  5. imsetupを実行して,最低限の設定をします. []に示されているデフォルトの値でよければReturnキーを押してください. IMの個人用設定ファイルは$(HOME)/.im/Configにありますので,一度目を通しておくことをお勧めします.
    % imsetup
    Where is your home directory? [/home/hoge]
    Where is your Mail directory? [/home/hoge/Mail]
    /home/hoge/Mail does not exist. Create it? [yes]
    Creating /home/hoge/Mail directory.
    Directory /home/hoge/Mail created.
    Where is your News directory? [/home/hoge/News]
    /home/hoge/News does not exist. Create it? [yes]
    Creating /home/hoge/News directory.
    Directory /home/hoge/News created.
    What is your E-mail address(es)? [hoge@hoge.org]
    Do you want to use value of Content-Length header for delimitation for local
    mail? (Answer yes if your OS supports Content-Length header like Solaris 2.x,
    otherwise answer no.) [no]
    Does your system can detect write errors without fsync(2)? (You can answer yes,
    if your home directory is on local file system, otherwise answer no.) [no]
    
    Directory /home/hoge/.im created.
    Setup /home/hoge/.im/Config.
    

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】

2.3.2.3 Windows95/98/NTの場合

Mew/IMのフルパッケージからのインストールMew on Win32 Project (sub page))を参照してください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.4 Mewをインストールしたい.

2.4.1 入手方法

Mewのリリース版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/mew-current.tar.gzから,ベータ版はftp://ftp.mew.org/pub/Mew/beta/から入手できます. いくつかのサイトにミラーされていますので,ミラー先リストを参照してお近くのサイトから入手することをお勧めします.

正式リリースに関しては,いくつかパッチが用意されている場合があります. それらはftp://ftp.mew.org/pub/Mew/mew-1.XX-1.XX-Y.patch.gzmew-1.XX.Y-1.XX-Z.patch.gzという形式で置かれています. 順次当てておくことをお勧めします.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.4.2 インストール方法

2.4.2.1 システム管理者の場合

  1. アーカイブを展開します.
    % gzip -cd mew-1.XX.tar.gz | tar xvf -
    
  2. パッチがあれば当てておきます.
    % cd mew-1.XX
    % zcat ../mew-1.XX-1.XX.Y.patch.gz | patch -p1
    % zcat ../mew-1.XX.Y-1.XX.Z.patch.gz | patch -p1 
    
  3. Makefileを編集します.特に,以下にあげる項目をチェックしてみてください.
  4. makeします.
    % make
    

    Emacs Lisp をバイトコンパイルする際にいくつか警告が表示されることがありますが,特に問題はありませんので無視してください.

  5. インストールをします.
    % su
    # make install
    # make install-info
    

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.4.2.2 一般ユーザの場合

基本的には管理者の場合と変わりません. 例えばホームディレクトリにインストールするなら,BINDIR=$(HOME)/binELISPDIR=$(HOME)/lispINFODIR=$(HOME)/infoというように指定してください. このとき,忘れずにシェルの環境変数PATH,Emacsのload-pathを指定してください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】


2.4.2.3 Windows95/98/NTの場合

Mew/IMのフルパッケージからのインストールMew on Win32 Project (sub page))を参照してください.

【この文書のはじめに戻る】 【もくじに戻る】 【トップページに戻る】