Mewと西暦2000年問題（Year 2000 problems）

Mewは日付を直接には操作しないので，Mew自身は西暦2000年問題には直接は関係しません．しかし，Mewはいくつかのモジュールに依存しているため，これらの使用しているモジュールが西暦2000年問題に対応している必要があります．

Mewは以下のモジュールを利用しています．各モジュールの西暦2000年問題に対する対応や見解は，以下に挙げるリンクを参照してください．

IM(Internet Message)

背景

RFC822 では，Date: フィールドの年が 2 桁と定義されていました．この古い定義を使っているメールリーダがまだ存在します．
RFC1123 では，これを 4 桁に訂正しています．最近の多くのメールリーダが 4 桁の年を Date: フィールドに入れます．
まだ RFC にはなっていませんが draft-ietf-drums-msg-fmt-07.txt では，2 桁の年を処理するときは以下に従えと決められています．
- 00 ～ 49 には，2000 を加える
- 50 ～ 99 には，1900 を加える
なお，インターネットのプロトコルに関する 2000 年問題は，RFC2626 にまとめられています．

IMと西暦2000年問題

imget や imls が Date: フィールドをもとに 2 桁の年を表示しますが，単に表示しているだけで，計算には利用していないので問題ありません．
imsort が Date: フィールドを使ってメッセージの並べ換えをします．これは，IM-119 以降に含まれる imsort は 3. に準拠しています．それまでのimsort は単純に Date: フィールドを比較しています．そこで，2 桁の年が書かれた Date: フィールドを持つメッセージがあると，間違った順序で並べ換えてしまう可能性があります．しかし，Mew や IM にとって，致命的な問題ではありません．

Mule/Emacs/XEmacs